Amazon RDS Proxy監視連携

Amazon RDS ProxyはAmazon RDSの高可用性のデータベースプロキシです。

Site24x7との連携により、Amazon RDS Proxyのメトリックをリアルタイムに監視し、データベース接続を管理します。

RDS Proxyに加えて、次の3つの項目をこの監視で追跡できます。

  • エンドポイント:デフォルトエンドポイントを含むRDS Proxyエンドポイント、およびCloudWatchメトリックを分析します。
  • ターゲット:RDS Proxyターゲットで、プロキシに接続できるRDSデータベースインスタンスやAurora DBクラスターを監視します。
  • ターゲットロール:各プロキシのメトリックを監視し、各データベースへの読み取り/書き込みおよび読み取り専用トラフィックのしきい値設定を行えます。

ユースケース

RDSインスタンスに複数RDS Proxyが関連付いているAmazon RDS Proxy監視が設定されているとします。連携機能を使用して、エンドポイント数やデフォルトエンドポイント以外の課金発生エンドポイントの管理などの分析を行えます。

この連携により、CloudWatchメトリックを監視し、しきい値設定が発生した際にアラートを送信できます。


連携の利点

この連携による利点は次のとおりです。

  • RDS Proxyを追跡しリソースを詳細に監視します。
  • 各RDS Proxy監視でエンドポイント、ターゲット、ターゲットロールの監視を行います。
  • 各エンドポイント、ターゲット、ターゲットロールのCloudWatchメトリックを把握します。
  • 監視でしきい値違反が発生した際にアラートを行います。
  • リクエストされた接続と確立された接続を追跡し、データベース接続とクライアント接続を管理します。
  • 追加エンドポイントの課金発生を管理します。

設定


必要な権限

  • rds:DescribeDBProxies
  • rds:DescribeDBProxyEndpoints
  • rds:DescribeDBProxyTargetGroups
  • rds:DescribeDBProxyTargets

ポーリング間隔

Site24x7では設定したポーリング間隔(1分から1日)ごとに、AWSサービスレベルのAPIにクエリを行い、RDS Proxy監視のデータを収集します。


サポートしているメトリック(RDS Proxy)

メトリック名 説明 統計 単位
エンドポイント数 RDSプロキシ内のエンドポイントの合計です。 合計
クライアント接続 現在のクライアント接続、クローズしたクライアント接続、リクエストを受信したクライアント接続数です。 合計
データベース接続 現在のデータベース接続数、現在のデータベースTLS接続数、最大許可データベース接続数です。 合計
TLSベースのクライアント接続数 現在のクライアント接続の合計について、TLSの有無でそれぞれ表示します。 合計
認証ベースのクライアント接続 認証やTLSの設定ミスにより失敗したクライアント接続の数、TLS有無にかかわらない認証で確立されたクライアント接続の数です。 合計
データベース接続リクエスト データベース接続リクエスト数と、TLSデータベース接続リクエストの数です。 合計
データベース接続借用レイテンシー プロキシがデータベース接続に使用した時間です。 平均 ミリ秒
データベース接続(現在の状態ベース) 借用状態にあるデータベース接続数、トランザクション内のデータベース接続数、セッション状態を変更するクライアントリクエスト操作による固定されたデータベース接続数です。 合計
データベース接続(認証ベース) 失敗したデータベース接続リクエスト数と成功したデータベース接続数をTLSのあり無しでそれぞれ表示します。 合計
クエリリクエスト 受信したクエリ数、TLSのない接続で受信したクエリ数、TLS接続から受信したクエリ数です。 合計
クエリ応答レイテンシー クエリリクエストを受信してからプロキシが応答した時間をミリ秒単位で表示します。 平均 マイクロ秒

サポートしているメトリック(RDS Proxyエンドポイント)

メトリック名 説明 統計 単位
クライアント接続 現在のクライアント接続数、クローズされたクライアント接続数、リクエストを受信したクライアント接続数です。 合計
クライアント接続(TLSベース) クライアント接続数をTLSのありなしでそれぞれ表示します。 合計
クライアント接続(認証ベース) 失敗したデータベース接続リクエスト数と成功したデータベース接続数をTLSのあり無しでそれぞれ表示します。 合計
データベース接続借用レイテンシー プロキシがデータベース接続に使用した時間です。 平均 ミリ秒
クエリリクエスト 受信したクエリ数、TLSのない接続で受信したクエリ数、TLS接続から受信したクエリ数です。 合計
クエリ応答レイテンシー クエリリクエストを受信してからプロキシが応答した時間をミリ秒単位で表示します。 平均 マイクロ秒

サポートしているメトリック(RDS Proxyターゲット)

メトリック名 説明 統計 単位
データベース接続 現在のデータベース接続数、現在のデータベースTLS接続数、最大許可データベース接続数です。 合計
データベース接続リクエスト データベース接続リクエスト数と、TLSデータベース接続リクエストの数です。 合計
データベース接続(現在の状態ベース) 借用状態にあるデータベース接続数、トランザクション内のデータベース接続数、セッション状態を変更するクライアントリクエスト操作による固定されたデータベース接続数です。 合計
データベース接続(認証ベース) 失敗したデータベース接続リクエスト数と成功したデータベース接続数をTLSのあり無しでそれぞれ表示します。 合計
クエリ応答レイテンシー クエリリクエストを受信してからプロキシが応答した時間をミリ秒単位で表示します。 平均 マイクロ秒

サポートしているメトリック(RDS Proxyターゲットロール)

メトリック名 説明 統計 単位
可用性パーセンテージ ディメンションごとのロールでターゲットグループが利用可能だった時間の割合です。 平均 パーセンテージ
データベース接続 現在のデータベース接続数、現在のデータベースTLS接続数、最大許可データベース接続数です。 合計
データベース接続リクエスト データベース接続リクエスト数と、TLSデータベース接続リクエストの数です。 合計
データベース接続(現在の状態ベース) 借用状態にあるデータベース接続数、トランザクション内のデータベース接続数、セッション状態を変更するクライアントリクエスト操作による固定されたデータベース接続数です。 合計
データベース接続(認証ベース) 失敗したデータベース接続リクエスト数と成功したデータベース接続数をTLSのあり無しでそれぞれ表示します。 合計
クエリ応答レイテンシー クエリリクエストを受信してからプロキシが応答した時間をミリ秒単位で表示します。 平均 マイクロ秒

しきい値設定

RDS Proxy監視のしきい値設定方法は次のとおりです。

  1. Site24x7にログインし、[管理]→[設定プロファイル]→[しきい値と可用性]に移動します。
  2. [しきい値プロファイルの追加]をクリックします。
  3. 監視タイプのドロップダウンから[RDS Proxy]を選択し、表示名を入力します。
  4. サポートしているメトリックがしきい値設定項目に表示されます。しきい値を設定したいメトリックに値を指定します。
  5. [保存]をクリックします。

RDS Proxyエンドポイント/ターゲット/ターゲットロール監視のしきい値設定方法は次のとおりです。

  1. Site24x7にログインし、[管理]→[設定プロファイル]→[しきい値と可用性]に移動します。
  2. [しきい値プロファイルの追加]をクリックします。
  3. 監視タイプのドロップダウンから[RDS Proxyエンドポイント]、[RDS Proxyターゲット]、[RDS Proxyターゲットロール]のいずれかを選択し、表示名を入力します。
  4. サポートしているメトリックがしきい値設定項目に表示されます。しきい値を設定したいメトリックに値を指定します。
  5. [保存]をクリックします。

ライセンス

  • 1 RDS Proxy監視ごとに1ベーシック監視が該当します。
  • RDS Proxyエンドポイント監視の場合、5監視で1ベーシック監視に該当します。
  • 1 RDS Proxyターゲット監視で、1ベーシック監視に該当します。
  • RDS Proxyターゲットロール監視の場合、2監視で1ベーシック監視に該当します。

データの表示

Amazon RDS Proxyのデータを表示するには、Site24x7にログインし[Cloud]→[AWS]→[RDS Proxy]に移動します。


Amazon RDS Proxyデータ

Amazon RDS Proxyのデータは次のタブに分けられ表示されます。

[サマリー]

[サマリー]タブでは、イベントタイムラインとチャート形式のメトリックを表示します。

[エンドポイント]

[エンドポイント]タブでは、エンドポイントステータス情報を記載したエンドポイント監視リストを表示します。
アクション配下の[]アイコンをクリックして、エンドポイント監視のしきい値を設定できます。リストから監視をクリックするとその監視の詳細画面に移動します。

[ターゲット]

[ターゲット]タブでは、ターゲットステータス情報を記載したターゲット監視リストを表示します。
アクション配下の[]アイコンをクリックして、ターゲット監視のしきい値を設定できます。 リストから監視をクリックするとその監視の詳細画面に移動します。

ターゲット監視内の[監視リソース]タブで、ターゲット監視ごとのRDSインスタンスリソース情報を表示します。
表示名をクリックして、RDS監視情報を表示します。

[ターゲットロール]

[ターゲットロール]タブをクリックして、ターゲットロールステータスとターゲットロール監視を表示します。
アクション配下の[]アイコンをクリックして、ターゲットロール監視のしきい値を設定できます。リストから監視をクリックするとその監視の詳細画面に移動します。

[設定詳細]

リージョン、プロキシ名、ステータス、エンドポイントといったRDSの設定情報を表示します。

[障害]

[障害]タブで、障害の開始時間、終了時間、期間、コメントの情報を表示します。

[インベントリー]

リソース名、リージョン、監視ライセンスカテゴリーなどの情報を表示します。
ユーザーにより設定されたしきい値と可用性プロファイル、通知プロファイルを表示します。

[ログレポート]

このタブで、RDS Proxy監視のログステータスレポートを表示します。CSVでのエクスポートも可能です。

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