Amazon SES Monitoring連携

Amazon SES(Simple Email Service)は、クラウドベースのメール送信および受信プラットフォームです。Site24x7とAWSの連携により、アカウントのバウンス、苦情、オープン率、クリックスルー率などのEメール送信イベントを追跡、アラートできます。

目次

設定手順

  • まだ設定がお済みでない場合は、IAMユーザーとしてSite24x7を作成するか、アカウントとSite24x7のAWSアカウント間にクロスアカウントのIAMロールを作成(推奨)し、AWSリソースへのプログラムによるアクセスを有効にします。 詳細はこちら
  • AWSアカウント連携ページでは、SESリストの横にあるチェックボックスが選択されていることを確認します。詳細はこちら

ポリシーと権限

AWS管理ポリシーである読み込み専用アクセス権(推奨)をSite24x7 IAMエンティティ(ユーザーまたはロール)に割り当てることで、SESアカウントへのアクセスと、メトリックデータの収集を行います。カスタムポリシーを割り当てる場合は、JSONポリシーに、以下の読み込みレベルのアクションが存在することを確認します。 詳細はこちら

  • "ses:DescribeConfigurationSet",
  • "ses:DescribeReceiptRuleSet",
  • "ses:GetSendQuota",
  • "ses:GetIdentityPolicies",
  • "ses:GetIdentityNotificationAttributes",
  • "ses:GetIdentityMailFromDomainAttributes",
  • "ses:GetTemplate",
  • "ses:GetIdentityDkimAttributes",
  • "ses:GetIdentityVerificationAttributes",
  • "ses:GetAccountSendingEnabled",
  • "ses:ListIdentityPolicies",
  • "ses:ListIdentities",
  • "ses:ListConfigurationSets",
  • "ses:ListReceiptRuleSets",
  • "ses:ListReceiptFilters",
  • "ses:ListTemplates"

ポーリング間隔

Site24x7では、Eメール送信イベントのデータポイントを1分から1日の間で収集します。詳細はこちら

自動化

Site24x7でサポートされているAWSサービスの自動化を追加します。Site24x7にログインし、管理 > IT自動化テンプレート (+) > 自動化テンプレートの追加に移動して設定してください。自動化を追加すると、それらをスケジュールでき、スケジュールした期間で実行することができます。

SES API Amazon SES自動化を使用してメール送信を行えます。

ライセンス

各Amazon SESアカウントは、ベーシック監視となります。

サポートしているメトリック

属性 詳細 データタイプ 統計
送信 正常に完了したAmazon SESに対するリクエスト(Eメール送信API呼び出し)数です。 カウント 合計
拒否 Amazon SESでEメールを受け付けた後で、ウイルスが含まれていることを検出したために、処理を拒否した回数です。 カウント 合計
バウンス 受取人のメールサーバーが、メールを完全に拒否した回数です。(このイベントは、ハードバウンスに該当します。) カウント 合計
苦情 受取人がメールをスパムとしてマークした回数です。 カウント 合計
配信 受取人のメールサーバーへEメールを正常に送信した回数です。 カウント 合計
オープン 受取人がメッセージを受け取り、Eメールクライアントで開いた回数です。 カウント 合計
クリック 受取人がメール内の1つ以上のリンクをクリックした回数です。 カウント 合計
レンダリング失敗 テンプレートレンダリングの問題のために、Eメールの送信に失敗した回数です。 カウント 合計
評価バウンス率 ハードバウンスへ割り当てられた送信Eメールの割合です。 パーセント 平均
評価苦情率 スパムとしてマークされた送信Eメールの割合です。 パーセント 平均
24時間以内に送信されたEメール 24時間以内に送信されたEメールの合計数です。 パーセント 平均
過去24時間のメール使用率 過去 24 時間に許可された電子メールの最大数に対して、送信された電子メールの割合を測定します。 パーセント 平均

メタデータ

Amazon SESアカウントでは、以下の設定およびインベントリデータが収集されます。

IPアドレスフィルター

Amazon SESアカウントに関するIPアドレスのフィルターをリスト化します。

属性 詳細
名前 IPアドレスのフィルター名です。
ポリシー 指定したIPアドレスから受信したメールを、ブロックするか許可するかを示します。
CIDR ブロックまたは許可する単一のIPアドレスまたはIPアドレス範囲です(CIDR表記)。

ルールセット

Amazon SESアカウントに存在する受信ルールセットのリスト化と、それらに関しての情報を表示します。

属性 詳細
名前 受信ルールセットの名前です。
タイムスタンプ 受信ルールセットを作成した日時です。
ルール 指定された受信ルールセットに属するルールのリストです。
Is enabled 真の場合、受信ルールはアクティブです。
Scan enabled 真の場合、受信ルールに適用されるメッセージはスパムとウィルスによりスキャンされます。

設定セット

Amazon SESアカウントおよび詳細に関する設定セットのリストです。

属性 詳細
名前 設定セットの名前です。
Is Sending enabled 設定セットのEメール送信が有効か無効かを示します。
Is Reputation metrics enabled 設定セットの評価メトリックを発行しているかどうか示します。
イベントの宛先 設定セットに関する宛先のイベントです。
最新フレッシュスタート 最後にリセットされた設定セットの評価メトリックにおける日付と時間です。
カスタムリダイレクトドメイン Eメール受信人をAmazon SESイベント追跡ドメインへリダイレクトする際に使用するカスタムサブドメインです。

ID(Identities)

現在のAWSリージョンにおけるAmazon SESアカウントのIDをリスト化します。

属性 詳細
IDタイプ 可能な値は[Eメールアドレス]および[ドメイン]です。

予測

次のパフォーマンスメトリックの未来の値を予測し、AWSインフラの容量追加やスケーリングの計画に役立てられます。

  • 送信
  • 過去24時間で送信されたメール