Ciscoスイッチからのログ収集

ルーター、スイッチ、ファイアウォールなどのネットワーク機器からログをアップロードして、Site24x7アプリケーションログで管理します。
中央サーバーにサーバー監視エージェントをインストールすることで、中央サーバーからネットワーク外にログを転送し、ログを管理できます。

グラフやダッシュボード形式でデータを整理し表示できます。また、Ciscoスイッチログのアラートやレポートも生成できます。

中央Syslogレシーバーの設定

次の手順で、中央Syslogレシーバーを設定してください。

  1. Site24x7 Linuxサーバー監視エージェントがインストールされているマシンが、中央Syslogレシーバーとなります。そのため、Linuxサーバー監視エージェントをインストールしてください。
  2. リモートネットワーク機器からログを受信できるようにRsyslogサーバーを設定します。
  3. RsyslogのUDPモジュールを有効にします。
    rsyslog.confファイル内でデフォルトでUDPモジュールがコメントインされています。
    /etc/rsyslog.confに次の行を追加してください。
  4. # provides UDP syslog reception

    module(load="imudp")

    input(type="imudp" port="514" ruleset="devicelogs")

    ruleset(name="devicelogs") {

    action(type="omfile" file="/tmp/devicelogs")

    }
    必要によりファイルパスを変更してください。
  5. ファイアウォールが有効となっているLinuxマシンの場合、次のコマンドでファイアウォールのUDPポート 514を開放してください。

    firewall-cmd --add-port=514/udp --permanent
    firewall-cmd --reload
  6. 次のコマンドで、Rsyslogサービスを再起動してください。
    $ sudo service rsyslog restart
  7. 過剰なディスク容量消費を防止するため、次の操作でログファイルのローテーション設定を行います。
    ファイル/etc/logrotate.d/devicelogsが作成されます。また、とを指定してください。

    /tmp/devicelogs
    {
    su <username> <groupname>
    rotate 7
    daily
    missingok
    notifempty
    delaycompress
    compress
    postrotate
    /usr/lib/rsyslog/rsyslog-rotate
    endscript
    }

上記手順により、リモート機器からログをサーバーで受信できるようになります。

CiscoスイッチのSyslog設定

次の手順で、エージェントがインストールされているサーバー上のポートに、Syslogメッセージを送信するようにCiscoスイッチを設定します。

  1. Ciscoスイッチのコマンドラインインターフェース(CLI)を開き、次の設定を行ってください。
  2. 特権EXECモードが有効化されているかを確認してください。有効化されていない場合、次のコマンドを入力して、特権EXECモードをに入ります。
    enable
  3. 次のコマンドでグローバル設定モードに切り換えます。
    configure terminal
  4. ロギングが有効になっているかを確認します。なっていない場合、次のコマンドで有効にします。
    logging enable
  5. 次のコマンドを入力して、エージェントインストールサーバーへログメッセージを送信するように、Ciscoスイッチを設定します。
    logging host
    hostには、サーバー監視エージェントがインストールされている機器の名前かIPアドレスを入力します。
  6. 優先度に基づいて、送信するメッセージを制限できます。設定には次のコマンドを使用します。
    logging trap level
    levelには、emergencies、alerts、errors、warnings、notifications、informational(デフォルト)、debuggingを入力します。
  7. 次のコマンドで、特権EXECモードに戻ります。
    end
デフォルトのUDPポートは514、デフォルトのTCPポートは1470です。

上記手順完了後、rsyslog.confファイルで設定したログファイルにSyslogメッセージが収集されます。

そのログファイルをSite24x7のログプロファイルに関連付けることで、Site24x7アプリケーションログ状にログを表示します。

ログ収集に関するトラブルシューティング

Rsyslogで設定したファイルにログが書き込まれない場合、次の手順でログの受信が失敗している箇所を確認できます。

  • ネットワーク機器でSyslogが有効となっているか、UDPポート 514が設定されているか、ホストIPがRsyslogインストールマシンかを確認します。
  • 次のコマンドで、Rsyslogインストールマシンがネットワーク機器に通信可能かを確認します。
    ping <host_ip>
  • コマンドtcpdumpを実行し、UDPポート 514にパケットが流入しているかを確認します。
    tcpdumpをインストールしていない場合、次のコマンドを実行してください。
    tcpdump udp port 515 -XAvvv

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