Network Configuration Manager (以下、NCM)の装置テンプレートで、接続、バックアップ、リストア、その他コンフィグ関連操作のためのコマンドセットを定義します。これら操作には、SSH、SSH - SCP、SSH - TFTP、TELNET - TFTPを使用した、オンプレミスポーラーの機器への通信が必要です。
装置テンプレートで、コンフィグバックアップの機器特有のコマンドを把握します。NCM内で機器をディスカバリーし、startupやrunningコンフィグを同期し、ハードウェア情報の取得コマンドを把握します。
正確な装置テンプレートを選択して、各操作のスムーズな実行を行います。テンプレートの選択に誤りがあると、バックアップやリストアといったコンフィグ機能は行えません。
選択した装置テンプレートが正常に機能しない場合、各機器の装置テンプレート詳細ページで指定されているコマンドを実行し認証を行う必要があります。
Ciscoの様々な装置テンプレートを想定します。
各ベンダーで、バックアップ、アップロード、その他アクションで異なるプロトコルセットに対応しています。同じ操作を行う場合でも各プロトコルでコマンドが異なります。
図1:このスクリーンショットでは、TELNET - TFTPプロトコルを使用して、runningコンフィグのバックアップ、startupコンフィグのバックアップ、syslog変更検知の無効化といった操作を示しています。
コンフィグアップロード操作は、TELNET - TFTPでサポートされていますが、TELNETでは対応していません。
図2:このスクリーンショットでは、TELNET - TFTPプロトコルを使用して、syslog変更検知の有効化、ハードウェア情報の取得、コンフィグ同期、runningコンフィグのアップロード、startupコンフィグのアップロードといった操作を示しています。
次にBrocadeの異なる6つの装置テンプレートを想定します。
上記のように、正確なNCM装置テンプレートを選択して、runningコンフィグのアップロードとバックアップが正常に行われていることを把握します。
ネットワーク内の機器のコンフィグ管理のために、カスタム装置テンプレートの作成を行えます。装置テンプレートの追加、編集、複製が可能です。
装置テンプレートの追加方法は次のとおりです。
図8の例のように、質問"Address or name of the remote host []?"の後に、TFTPサーバーのIPアドレスを入力する必要があります。TFTPサーバーのアドレスは、監視している装置のオンプレミスポーラーにより異なります。そのため、変数は特定のコマンドで取得する必要があります。
NCM装置テンプレートで、サポートしている変数リストは次のとおりです。
シリアル番号 |
変数 |
値 |
1 |
${UserInput:tftp_server_address} |
オンプレミスポーラーサーバーのIPです。 例:10.10.10.5 |
2 |
${UserInput:EnablePrompt} |
SSH/TELNET認証情報で設定されているプロンプトを有効にします。 |
3 |
${UserInput:file_name} |
装置IDに基づいて値が作成され、一意のファイル名を確保します。 |
4 |
${UserInput:HostIpAddress} |
オンプレミスポーラーサーバーのIPです。 例:10.10.190.5 |
5 |
${UserInput:LoggingLevel} |
変更検出を有効にするときに選択された通知が使用されます。 |
6 |
${UserInput:scp_server_address} |
オンプレミスポーラーサーバーのIPです。 例:10.10.190.5 |
7 |
${UserInput:scp_username} |
オンプレミスポーラーサーバーSCPサーバーのユーザー名です。 例:admin |
8 |
${UserInput:scp_password} |
オンプレミスポーラーサーバーSCPサーバーのパスワードです。 例:admin |
適切なIPアドレスを指定するには、変数${UserInput:tftp_server_address}を装置テンプレートのコマンド項目に使用してください。
2つの装置のコンフィグやコンフィグバージョンを比較すると、これらバージョン間での差異を確認できます。この差異には空の行、重要ではない行 (作成日など)、予想される違い (ホスト名など)、コンフィグバージョンの認証項目が存在します。
装置ステータスに想定していない変更が差異に発生することがあります。図6のように装置をダウン、トラブル、クリティカルに変更するrunningおよびstartupコンフィグの差異を表示します。
この想定していないステータス変更を防止するために、比較からこのようなコンフィグ項目を除外し、差異に表示しないようにします。
正規表現を使用して、比較から項目を除外します。