NCMでのファームウェアの脆弱性管理
ファームウェアの脆弱性でネットワークリスクのある重要なセキュリティ問題を特定できます。
Site24x7's Network Configuration Manager (NCM)でファームウェアの脆弱性を特定し、脅威が発生する前にファームウェアをアップグレードするなど是正アクションを行います。
しくみ
Site24x7's Network Configuration Manager(NCM)が自身のネットワークのファームウェアの脆弱性をスキャンし、National Institute of Standards and Technology(NIST)の脆弱性データに基づいてファームウェアの脆弱性やリスクの特定を行います。
ファームウェアの脆弱性ダッシュボードで、ファームウェアバージョン、危険のある装置数、脆弱性リストを表示します。ダッシュボードで脆弱性をクリックすることで、修正パッチの有無を確認できます。
これにより装置の脆弱性を最小化し、エクスプロイトから装置を守ります。
ファームウェアの脆弱性の分類
NCMではファームウェアの脆弱性を「クリティカル、重要、中、低」で分類しており、ベーススコアに基づいて重大度を計算しています。
ベーススコアは次のメトリックに基づいて計算されます。
- エクスプロイトメトリック:攻撃、複雑さ、認証などのコンポーネントで構成される脆弱性の悪用の容易さ
- 影響メトリック:機密性、整合性、可用性の要素で構成される組織に対する脆弱性の影響
スコア分類は次のとおりです。
ベーススコア |
重大度 |
9.0 - 10.0 |
クリティカル |
7.0 - 8.9 |
重要 |
4.0 - 6.9 |
中 |
0 - 3.9 |
低 |
サポートしている装置
NCMのファームウェアの脆弱性管理では、現在次のベンダーをサポートしています。
- Citrix
- MikroTik
- Check Point
- F5
- Blue Coat
- Infoblox
- Riverbed
- Huawei
- NETGEAR
- HPE
- NetScreen
- Cisco
- Juniper
- Palo Alto
- HP
- Aruba
- Arista
- Fortinet
- Dell
脆弱性の表示
ネットワーク内のファームウェアの脆弱性表示方法
- Site24x7にログインします。
- [ネットワーク]→[NCM]→ファームウェアの脆弱性を確認したい装置をクリックします。
- [脆弱性]タブをクリックし、共通脆弱性、CVE ID、ベーススコア、CVEタイプ、重大度、状態、検知時間といった関連情報を表示します。
- 各レコードをクリックすると、その装置の各脆弱性についての情報を表示します。
- [インベントリー]タブで、新規脆弱性のしきい値条件の追加と修正を行えます。
ファームウェアの脆弱性ダッシュボード
- [ネットワーク]→[NCM]→[ファームウェアの脆弱性]に移動し、NCMに追加されている全監視の脆弱性情報を表示します。
- 脆弱性:NIST脆弱性管理が提供するデータに基づいて、自身のネットワーク装置のCVE IDと脆弱性を表示します。
クリティカル、重要、中、低をクリックするとそのカテゴリーの脆弱性を表示します。
- CVE ID、CVEタイプ、重大度、エクスプロイトステータス、説明に基づいて、脆弱性を検索できます。
- レコードを選択して、どの装置に影響があったなどの脆弱性情報を表示します。
- [詳細表示]をクリックして、各脆弱性レコードについての情報を表示します。
- 露出装置:[露出装置]をクリックすると、ファームウェアの脆弱性に影響している全装置を表示します。
クリティカル、重要、中、低をクリックするとそのカテゴリーの脆弱性を表示します。
- 監視名、ベンダー、ファームウェアバージョンに基づいて、装置を検索できます。
- 各レコードを選択し、その装置の脆弱性リストを表示します。各装置の脆弱性の合計を[脆弱性数]配下で表示します。
- [CVE ID]をクリックすると、各脆弱性レコードについての情報を表示します。
- バージョンディストリビューション:[バージョンディストリビューション]をクリックすると、アクティブな脆弱性をもつバージョンを表示します。
クリティカル、重要、中、低をクリックするとそのカテゴリーの脆弱性を表示します。
- ベンダー、ファームウェアバージョンに基づいて、装置を検索できます。
- 各レコードを選択し、そのベンダーの装置内の脆弱性リストを表示します。各装置の脆弱性の合計を[脆弱性数]配下で表示します。
- [CVE ID]をクリックすると、各脆弱性レコードについての情報を表示します。
関連ガイド