VMwareリソースプール監視のパフォーマンスメトリクス

リソースプールはESXiホストやクラスターのCPUやメモリリソースの柔軟な管理のために利用されています。リソースプールは階層的に分類できる内部リソースプール、仮想マシン、またはその両方に対応しており、利用可能なCPUやメモリリソースを割り当てられます。

各リソースプールがCPU(MHz単位)やメモリリソース(MB単位)を共有、制限、予約を行います。それらを監視して、リソースプールにあるリソースのCPUやメモリ使用率のメトリクスを完全に可視化します。リソースツリーや仮想マシンの状態を表示することで、リソースプールのパフォーマンスや仮想マシンへの影響を即座に取得することができます。

この記事では次の項目について記述します。

基礎的なリソースプール監視メトリクス

監視ダッシュボードのリソースプールサマリータブで基礎的なパラメーターを表示でき、それにより、リソースプールの状態やパフォーマンスを素早く確認できます。

属性 説明
リソースプールツリー状態 緑(アンダーコミット):子によって予約された全てのリソースを許容できる十分な容量があることを示します。
赤 (不合理):ツリーの1つ以上のノードが、サポートしているものよりも大きな予約をもつ子(仮想マシン、リソースプール、またはその両方)があることを示します。
黄(オーバーコミット):ルートリソースプールがこの予約を許容できるほどの容量がないことを示します。
仮想マシン リソースプール内の仮想マシンの総数を計測します。
内部リソースプール リソースプール内の内部リソースプールの総数を計測します。
起動中の仮想マシン リソースプール内の起動中の仮想マシンの数を表示します。
停止中の仮想マシン リソースプール内の停止中の仮想マシンの数を表示します。
全体のCPU使用率 (MHz) リソースプール内の全体のCPU使用率を計測します。
予約されたCPU使用率 (MHz) リソースプール内のCPUの最小保証割り当てを計測します。
予約されていないCPU (MHz) リソースプール内の予約されていないCPU容量を計測します。
最大CPU使用率 (MHz) リソースプール内で使用されているCPUの最大値を計測します。
全体のメモリ使用率 (MB) リソースプール内の全体のメモリ消費を計測します。
最大メモリ使用率 (MB) リソースプール内で使用されたメモリの最大値を計測します。
使用された予約メモリ (MB) リソースプール内でのメモリ予約を計測します。
利用可能な未予約メモリ (MB) リソースプール内で予約されていないメモリを計測します。

リソースプール内の仮想マシンメトリクス

属性 説明
CPU要求 (MHz) 仮想マシンが消費できるCPU容量を計測します。
CPU使用率 (MHz) 仮想マシンの全体のCPU使用率を計測します。
ゲストメモリ使用率 (MB) 仮想マシン内のゲストOSによって使用された総メモリ数を計測します。
ホストメモリ使用率 (MB) 仮想マシンによって使用されたホストメモリの量を計測します。
バルーンメモリ (MB) バルーンニングなどによって再利用されたメモリです。ホストのメモリが不足しているため、再利用された物理メモリです。
スワップメモリ (MB) スワップされたメモリ量を表します。

子リソースプールメトリクス

属性 説明
全体のCPU使用率 (MHz) 子リソースプール内の全体のCPU使用率を計測します。
最大CPU使用率 (MHz) 子リソースプール内で使用されたCPUの最大値です。
全体のメモリ使用率 (MB) 子リソースプール内で消費された全体のメモリ量を計測します。
最大メモリ使用率 (MB) 子リソースプール内で消費されたメモリの最大値を計測します。

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