WAN監視の追加

WAN監視で、Ciscoルーターと宛先装置間のデータ転送時間を計測して、WANリンクの可用性とラウンドトリップ時間(RTT)を監視します。
Cisco IP SLA技術を使用して、RTTの遅延を検知し、ネットワーク管理者にアラート通知を行います。

目次

WAN監視の追加

  1. Site24x7にログインします。
  2. [ネットワーク]→[WAN監視]に移動します。
  3. [WAN監視]横の[+]アイコンをクリックします。また、[管理]→[監視の追加]→[ネットワーク]→[WAN]でも同様のページに移動可能です。
  4. 次の情報を入力します。
    • 表示名:監視の名前を入力します。
    • 送信元監視:既存のネットワーク装置から送信元の監視を選択します。新規作成も行えます。送信元装置がアップしていることを確認してください。
    • 送信元インターフェース:WANリンクを分析する送信元監視のインターフェースを選択します。
    • 宛先IP:宛先装置のIPアドレスを入力します。
    • VRF名(任意パラメーター):宛先装置へのパス選択に使用するルーティングテーブルインスタンスが設定されている場合、そのインスタンス名を入力します。
      仮想ルーティングおよび転送(VRF)値を入力している場合、設定が有効になっていることを確認してください。誤った値が入力されていると装置追加時にエラーが発生します。有効な設定が行われているにもかかわらず、値が入力されていない場合、この装置のデータ収集は行われません。また、VRFが設定されていない装置の場合、この項目には何も入力しないでください。
    • 監視グループ(任意パラメーター):WAN監視を監視グループに関連付けます。既存の監視グループを選択するか、新規追加を行ってください。
    • 依存監視(任意パラメーター):ドロップダウンから依存する監視を選択します。依存監視がダウンしている場合、設定元のWAN監視のアラートを抑制します。
    • WANテストパラメーター:項目右側に表示された最小と最大値の間でテストパラメーターを入力します。
      パラメーター 説明 範囲 デフォルト値 条件
      ペイロード(バイト) WANリンクのテスト中に送信するパケットのサイズです。 0-3000バイト 24 0から3000バイトの間
      サービスタイプ ルーターがどのパスを通過するかサービス品質(QoS)を決定するためにパケットを分類する値です。

      0-255

      30 0から255の間
      頻度 テストを行う時間間隔です。

      5-60秒

      60 60秒以下
      タイムアウト 宛先から応答があるまでルーターが待機する時間です。

      0-60秒

      60 頻度の値以下

      SLAしきい値

      このSLAを違反した際にアラートを発生します。

      0-60000ミリ秒

      100 タイムアウトの値以下
      頻度を60秒、タイムアウトを50秒、SLAしきい値を30とし、RTTパケットが受信された際の場合分けは次のとおりです。
      1. 30秒以内の場合、SLA違反はありません。
      2. 30-50秒の場合、タイムアウトは発生しませんがSLA違反アラートが発生します。
      3. 50秒を超過した場合、タイムアウトとみなされます。
      • 設定プロファイル:
        • しきい値と可用性:ドロップダウンからしきい値プロファイルを選択します。デフォルトのしきい値プロファイルを使用するか、新規作成を行って、リソースが設定したしきい値と可用性を超過した際にアラートを発生させます。
        • タグ(任意パラメーター):事前定義または複数タグを使用して、監視の整理と管理を行います。
      • アラート設定:
        • ユーザーアラートグループ:障害時にアラートを通知するユーザーグループを選択します。ユーザーグループを新規追加することも可能です。
        • オンコールスケジュール:オンコールスケジュールを使用して、選択したシフトや業務時間時にアラートを通知するユーザーグループを選択します。
        • 通知プロファイル:ダウン時にいつどのように通知するか指定します。ドロップダウンから通知プロファイルを選択、デフォルトプロファイルの使用、新規作成を行えます。
      • 3rdパーティ連携(任意項目):3rdパーティサービスを選択し、アラート通知をプッシュするサービスを指定します。
  5. [保存]をクリックします。

装置サマリーページ

  1. [ネットワーク]→[WAN監視]に移動します。
  2. リストからWAN監視名を選択すると、サマリーページに移動します。

WAN監視のしきい値と可用性で、SLA違反が20%、ポーリング値が2と設定されているとします。WANテストのパラメーターが60秒の場合、5パケットが宛先装置に標準の5分間隔で送信されます。最初のポーリングで1パケットドロップした場合、RTTしきい値違反は20%に設定されます。次のポーリングでRTTの遅延が解決された場合、しきい値違反は0%にリセットされます。次のポーリングで解決されなかった場合、しきい値条件に基づいてアラートが生成されます。

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