AWS AppSync監視連携

AWS AppSyncは、GraphQLインターフェースを使用して、アプリケーションデプロイメントプロセスを容易にする管理サービスです。フレキシブルなAPIで、複数ソースからデータを取得し、アプリケーションにビルドします。
また、このサービスで、システムがオフラインでもリアルタイムでデータの更新を行え、接続が行われた際にその変更を同期します。

目次

ユースケース

AWS AppSyncは、AWS DynamoDB、AWS Lambda、HTTP API、などの複数ソースからデータを収集し、Site24x7と連携したAppSync監視にアタッチしたDynamoDBデータソースを考えます。DynamoDBデータソースでダウンや障害が発生した場合に、Site24x7からAppSync監視のアラートが送信され、問題を追跡できます。

Site24x7とAWS AppSync連携の利点

Site24x7とAWS AppSyncの連携で、データソース、スキーマタイプ、キャッシュ情報の分析を行えます。

この連携での利点は次のとおりです。

  • 複数メトリックでのリソース監視
  • しきい値の設定と、データソースがダウンした際のアラート通知
  • フィールドタイプおよびデータソースなどのスキーマタイプの概要の取得
  • IT自動化のスケジュールによるAppSync GraohQL APIの呼び出し、CloudWatchログの表示、エラーコードやパターンの特定

設定

  1. AWSアカウントでSite24x7のクロスアカウントIAMロールを作成して、AWSリソースへのアクセス権を付与します。詳細はこちら.
  2. AWSアカウント連携ページのディスカバリーするサービス項目で、AWS AppSyncが選択されていることを確認します。詳細はこちら

ポリシーと権限

AWS AppSyncを監視するのに、Site24x7では次の権限が必要です。

  • Appsync:getGraphqlApi
  • Appsync:getApiCache
  • Appsync:getSchemaCreationStatus
  • Appsync:listTagsForResource
  • Appsync:listDataSources
  • Appsync:listTypes
  • Appsync:listResolvers
  • Appsync:getFunction
  • Appsync:listGraphqlApis
  • Appsync:getType
  • Appsync:describeLogStreams
  • Appsync:getLogEvents
  • Appsync:getLogStreams
  • Appsync:listApiKeys

チェック間隔

Site24x7は設定しているチェック間隔(1分から1日)に基づいて、CloudWatchや他のAWSサービスレベルAPIにクエリし、メトリックを取得します。

サポートしているAppSyncメトリック

メトリック名 説明 単位
4XXエラー 不正確なクライアント設定のために無効となったリクエストのエラーです。
5XXエラー GraphQLクエリ実行中に発生したエラーです。
レイテンシー クライアントからAWS AppSyncがリクエストを受け取ってから、応答を返すまでの時間です。最終機器への応答のネットワーク遅延はこのメトリックには含まれません。 ミリ秒
接続成功 AWS AppSyncへのWebソケット接続に成功した回数です。サブスクリプションのない接続にも対応しています。
クライアント接続エラー クライアント側のエラーによりAWS AppSyncで拒否されたWebソケット接続数です。
サーバー接続エラー プロセッシング接続中にAWS AppSyncで発生したエラー数です。
切断成功 AWS AppSyncとのWebソケット切断が成功した回数です。
クライアント切断エラー Webソケット接続切断中にAWS AppSyncで発生したクライアントエラー数です。
切断サーバーエラー Webソケット接続切断中にAWS AppSyncで発生したサーバーエラー数です。
サブスクライブ成功 Webソケット経由で、AWS AppSyncに登録されたサブスクリプション数です。
クライアントサブスクライブエラー クライアント側のエラーにより、AWS AppSyncで拒否されたサブスクリプションの数です。
サブスクライブサーバーエラー サブスクリプション処理中にAWS AppSyncで発生したエラー数です。
アンサブスクライブ成功 処理されたアンサブスクライブリクエスト数です。
クライアントアンサブスクライブエラー クライアント側のエラーにより、AWS AppSyncで拒否されたアンサブスクライブリクエスト数です。
サーバーアンサブスクライブエラー アンサブスクライブリクエスト処理中にAWS AppSyncで発生したエラー数です。
データメッセージ公開成功 サブスクリプションイベントメッセージが公開された回数です。
データメッセージ公開 クライアントエラー クライアント側のエラーにより公開できなかったサブスクリプションイベントメッセージ数です。
データメッセージ公開 サーバーエラー サブスクリプションイベントメッセージ公開中にAWS AppSyncで発生したエラー数です。
データメッセージ公開サイズ 公開されたサブスクリプションイベントメッセージのサイズです。 バイト
アクティブ接続 クライアントからAWS AppSyncへ行われた1分単位のWebソケット同時接続数です。
アクティブサブスクリプション 1分単位のクライアントからの同時サブスクリプション数です。
接続期間 接続がオープンになっていた時間の合計です。 ミリ秒
無効化成功 $extensions.invalidateSubscriptions() のミューテーションによって正常に無効化 (登録解除) されたサブスクリプションの数。

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キャッシュ関連メトリック

メトリック名 説明 単位
キャッシュヒット メインディクショナリーで読み取り専用キールックアップが行われた回数です。
キャッシュミス メインディクショナリーで読み取り専用キールックアップに失敗した回数です。 回数
現在のアイテムCurrItems キャッシュ内のアイテム数です。
エビクション メモリ制限によりエビクトが行われたキーの数です。
キー有効期限イベント キーの有効期限イベント数の合計です。
キャッシュ利用バイト データセットやバッファーなどのすべての目的で使用されているRedisで割り当てられているバイト数の合計です。 バイト

しきい値設定

Site24x7 - AWS AppSync連携監視のしきい値の設定方法は次のとおりです。

  1. Site24x7にログインし、管理 > 設定プロファイル > しきい値と可用性の順に移動します。
  2. しきい値プロファイルの追加をクリックします。
  3. 監視タイプのドロップダウンからAWS AppSyncを選択し、表示名欄に適当な名前を入力します。
  4. しきい値設定項目にサポートされているメトリックが表示されます。上記メトリックのしきい値を指定し、キャッシュ削除の通知や、キャッシュ失敗の通知のオプションをはいにして、通知を受け取ることができます。
  5. 保存をクリックします。

ライセンス

1AWS AppSync監視ごとに1ベーシック監視とみなされます。

AWS AppSyncデータ

AWS AppSyncのデータを表示するには、Site24x7にログインし、Cloud > AWS > AppSyncの順に移動します。その後の画面で、キャッシュ情報、スキーマタイプ、監視リソースの他に、次のタブで設定情報を表示できます。

サマリー

サマリータブで、AppSyncメトリックの概要を表示できます。メトリックを分析して、更新を最新の状態に保てます。例えば、AppSync APIでまちまちに高いレイテンシーが発生している場合、レイテンシーグラフを最新の値に更新できます。

キャッシング

キャッシングタブでは、AppSyncキャッシュ設定情報と、それに関連するメトリックを表示します。AppSyncキャッシュ設定項目で、キャッシュサーバーの現在のステータスを表示します。例えば、キャッシュサーバーで失敗や削除が発生した際に、この項目で、失敗または削除といったステータスを確認でき、その後のアクションに役立てられます。

監視リソース

監視リソースタブでは、リゾルバ経由でのAppSyncのデータソースリンクを表示します。リゾルバはスキーマ操作とデータソース間のブロックに接続しています。接続したデータソースで、わかりやすいフォーマットにGraphQLリクエストとレスポンスを変換します。

そのほかに、ステータス、データソース名、データソースタイプ、接続フィールド、リソースIDも表示されます。

スキーマ概要

スキーマ概要タブで、スキーマタイプに基づくすべての属性を表示します。スキーマには、クエリ、ミューテーション、サブスクリプションを含むルートスキーマタイプと、ユーザー定義のスキーマタイプがあります。スキーマタイプでフィルターのドロップダウンからスキーマタイプを選択でき、そのスキーマタイプのもつ属性を表示します。

設定

設定タブで、スキーマステータス、認証タイプ、データソース合計、スキーマタイプ数といった、AWS AppSync構成データを表示します。

最近のログ

最近のログタブで、クエリの各項目で保管された情報を表示し、ログによる追跡に役立てられます。

障害

障害タブで、ダウン、トラブル、クリティカル、メンテナンス中といったステータスの履歴を表示します。その他に、障害開始時間と終了時間、障害期間、コメントについての情報もこのタブに表示されます。

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