StatsDメトリック監視

Site24x7とStatsDの連携は、Site24x7サーバー監視エージェントにバンドルされているメトリック収集サービスです。
エージェントが監視対象のカスタムアプリケーションメトリックを収集し、StatDプロトコルでSite24x7にプッシュします。

しくみ

Site24x7サーバー監視エージェントがリスナーとして動作し、ユーザー環境のカスタムアプリケーションから指定した間隔でメトリックを収集し、UDP経由でエージェントにメトリックを送信します。
次のフォーマットでUDPポートにメトリックをプッシュします。

metric_name:metric_value|metric_type|@rate*|#tag-key:tag-value

パフォーマンストレンドの表示、しきい値設定、アラート通知をSite24x7アカウント内で行えます。これはUDPに基づくため、Site24x7からの応答を待つことなくメトリックを送信でき、Site24x7が利用できない場合でも稼働し続けます。

監視に必要な条件

  • サーバー監視エージェントがUDPポートと通信でき、StatsDメトリックを収集していることを確認します。また、[メトリクス]→[StatsD]→[すべてのメトリック]のStatsD連携ページで、ドロップダウンからサーバーを選択し、[StatsDの有効化]がクリックされていることを確認してください。
  • [管理]→[サーバー監視]→[設定]ページで、StatsDメトリクス自動ディスカバリーの有効化項目が[はい]に指定されていることを確認します。この設定はSite24x7スーパー管理者のみ設定可能で、アカウント全体に変更が適用されます。
  • Linux監視エージェントバージョンが17.7.0以上であることを確認します。

StatsDの連携方法

デフォルトでUDPポート8125にエージェントが通信を行います。
ポートを変更するには、サーバーの/opt/site24x7/monagent/metrics/statsd/内のstatsd.cfgファイルを修正します。

  1. Site24x7にログインし、[メトリクス]→[StatsD]→[すべてのメトリック]項目の[+]をクリックします。
    [メトリクス]タブが表示されていない場合は、[管理]タブ下に表示される[編集]ボタンから表示設定を行ってください。
  2. 表示されたコマンドを[クリップボードへコピー]をクリックしてコピー後、対象のサーバーで実行し、サーバー監視エージェントのインストールとStatsDプロトコル経由でぷしゅしたメトリックの監視を行います。
    エージェントの認証とインストールを行うには、正確にデバイスキーが入力されている必要があります。
  3. プロキシが設定されている場合、[はい]を選択し、インストール権限と実行権限を[root]または[非root]から選択します。
    例えば、プロキシ設定が行われているサーバーにroot権限でエージェントインストール、非root権限で実行を行うには、次のコマンドを実行します。
    wget https://staticdownloads.site24x7.com/server/Site24x7InstallScript.sh
    bash Site24x7InstallScript.sh -i -key=<device key> -proxy=user:password@proxyhost:proxyport -s24x7-agent
UDPポートへの通信のためのStatsD有効化:複数サーバーで一括でStatsDを有効化できます。[メトリクス]→[StatsD]→[すべてのメトリック]項目の[+]クリック後のStatsD連携ページで、ドロップダウンからサーバーを選択し、[StatsDの有効化]をクリックします。
このアクションは、[管理]→[インベントリー]→[一括アクション]からも行えます。

次回のデータ収集から、メトリックがSite24x7にプッシュされます。[メトリクス]→[StatsD]→[全てのメトリック]で収集データを表示できます。

パフォーマンスメトリック

タイマー、カウンター、ゲージ、セットメトリックがこの連携により監視されます。名前、タグ、タイプでメトリックを検索することが可能です。

メトリック名をクリックし、特定または複数属性のパフォーマンスレポートを表示します。

しきい値設定

各メトリックごとにしきい値を設定し、しきい値違反が発生した際にアラートを行います。
特定のメトリックへのしきい値設定方法は次のとおりです。

  1. Site24x7にログインし、[メトリクス]→[StatsD]→[すべてのメトリック]に移動します。
  2. メトリック名横にある[鉛筆(編集)アイコン]をクリックします。
  3. 値を入力し、それに対応する条件(<、<=、>、>=、=)を指定します。しきい値違反が発生した際に、自動化アクションを引き起こすようここで設定できます。
  4. [保存]をクリックします。
一括アクション:複数メトリックに一括でしきい値設定を行えます。
しきい値を設定したいメトリックを選択し、[しきい値の編集]をクリックしてください。

監視情報の編集

監視の編集ページで通知とユーザーグループ情報を編集できます。

  1. [サーバー]→[StatsD連携]→[監視名]をクリックし、監視名(表示名)横のハンバーガーアイコンから[編集]を選択します。
  2. 監視の編集ページで、通知プロファイル、ユーザーアラートグループ、3rdパーティ連携を指定します。
  3. [保存]をクリックします。

カスタムダッシュボード

カスタムダッシュボードを使用して、自身でカスタマイズしたダッシュボードを作成し、全メトリックを1画面に表示します。
StatsD連携が完了すると、[メトリック]→[StatsD]→[StatsDメトリック]でデフォルトダッシュボードが表示されます。
ダッシュボードの新規作成方法は次のとおりです。

  1. Site24x7にログインし、[メトリクス]→[StatsD]→[すべてのメトリック]に移動します。
  2. ダッシュボードに追加したいメトリックを選択します。
  3. [カスタムダッシュボードの作成]をクリックします。
  4. 表示名を入力し、[保存]をクリックします。

これにより、新規タブでダッシュボードが開かれます。
[ダッシュボードの編集]をクリックして、メトリックの追加と削除を行えます。また、[共有]でダッシュボードをPDFやパーマリンク形式で他者に共有できます。

ライセンス

しきい値設定を行っていない500メトリックまで無料でご利用いただけます。
500メトリックを超えると、しきい値設定の有無に限らず25メトリックごとに1ベーシック監視に該当します。

例:

しきい値設定のない500メトリック = 無料

しきい値設定をしている100メトリックを含む500メトリック = 4ベーシック監視

しきい値設定をしている500メトリックを含む1000メトリック = 40ベーシック監視

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