属性アラートグループ

属性アラートグループでは、特定のパフォーマンス属性をグループ化し、ユーザーアラートグループで作成したグループと関連付けることで、
特定の属性に起因して発生したアラートを指定したユーザーグループにアラート通知します。

属性アラートグループの活用方法

組織には、インフラチームやアプリケーションチームなど、各担当の運用チームが存在する場合があります。
また各チームごとに、監視するITリソースや属性を分けて運用するケースもあります(例として、インフラチームはサーバー自体の稼働時間について、アプリケーションチームではサーバーで稼働中のアプリケーションのパフォーマンスについて、担当を振り分けているケース)。
組織の運用において、各監視対象や属性で異常が発生した際に、必要なチームに必要なアラートのみを通知することは、問題の特定と早期対応を迅速化します。

属性アラートグループ機能により、上記の運用を支援します。

属性アラートグループの活用方法は以下のとおりです。

例として、サーバー監視属性(CPU使用率、ディスク使用容量)のみのアラートを受信したい場合、
属性ベースのテンプレートに、監視タイプにおける関連の属性を適用します。以下のような属性を追加します。

  • 可用性
  • CPU使用率
  • ディスク使用容量(%)
  • ディスク空き容量(%)
  • ディスク読み込み
  • ディスク書き込み

これらのサーバー監視の属性に対して、設定したしきい値に該当した場合にのみ、アラートを通知することが望まれます。
属性アラートグループを作成後、テンプレートを作成済みのユーザーアラートグループに関連付け、ユーザーグループに属するユーザーのみが通知を受信できるようにします。

監視対象のサーバーが停止状態になった場合、Site24x7のアラートエンジンは、属性アラートグループで指定された属性により停止が発生したか検証します。
属性由来の場合には、関連付けたユーザーアラートグループにアラート通知します。
属性由来ではない場合、ユーザーアラートグループにアラートは通知されず、アラートログに「monitor name + "has no contacts configured to receive alerts for:" + attribute name」として記録されます。

上記のように、属性をもとにアラート用のテンプレートを作成し、ユーザーアラートグループに関連付けることにより、アラート通知を柔軟に行います。

  • 属性「可用性」は、すべての監視タイプで表示されます。可用性属性は、監視のステータス(アップ、ダウン)にもとづきます。
  • 属性アラートグループでは、プラグインまたはカスタムメトリック監視はサポート対象外です。
  • アラートのエスカレーションには影響しませんが、設定にもとづきアラートを上書きする場合があります。
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  • プロセスを含むサーバー監視や複数のインターフェースが設定されたネットワーク装置を監視タイプとする場合、親属性、子属性に依存することなくアラートが通知されます。
  • 監視タイプを選択した際に表示される属性は、各監視タイプでしきい値を指定する画面からも確認できます。
  • 属性アラートグループは、3rdパーティ連携ではサポート対象外です。
  • 監視タイプの中には、同じ名前の属性が存在する場合があります。各属性ごとに該当の監視タイプに関連付いています。

属性アラートグループの作成方法

属性アラートグループは、以下の手順で作成します。

  1. Site24x7にログインします。
  2. [管理]→[ユーザーとアラートの管理]→[属性アラートグループ]画面を表示します。
  3. 画面右上の[属性アラートグループの追加]をクリックします。
  4. 表示された[属性アラートグループの追加]画面で、以下の関連情報を入力します。
    • 表示名
      属性アラートグループ名を入力します。
    • 監視タイプフィルター
      アカウントで利用可能な監視タイプを選択し、関連のパフォーマンス属性を表示します。
    • リソースタイプフィルター
      選択した監視タイプで利用可能なリソースタイプを選択し、関連のパフォーマンス属性を表示します。
    • リソース名の選択
      属性を適用するリソース名を選択します。
    • 属性
      表示された属性の中から、属性アラートグループで適用する属性を選択します。
  5. [保存]をクリックし、属性アラートグループを作成します。

属性アラートグループを作成すると、[属性アラートグループ]の一覧に追加されます。
追加した属性アラートグループは、ユーザーアラートグループ作成時に選択できます。
※デフォルトではすべての属性アラートグループ「All Attributes Group」が存在します。

  • 「リソースタイプフィルター」と「リソース名の選択」の項目は、監視タイプフィルター「サーバー監視」を選択した場合にのみ表示されます。
  • すべての属性アラートグループ「All Attributes Group」はシステム由来のテンプレートで、アカウント内のすべての監視に関連するすべてのパフォーマンス属性を対象とします。
    ユーザーアラートグループに関連付けられると、グループ内のすべてのユーザーに対して、すべての監視の停止アラートが通知されます。このとき、属性レベルのアラート検証は省略されます。