RUMイベントで、Webアプリケーションのパフォーマンスやユーザー体感を分析します。実際のユーザーアクションを追跡し、ユーザーセッションのデッドクリック、クイックバック、レイジクリック、過剰なスクロールといったメトリックを分析することで、Webサイトの機能とユーザー満足に影響する問題を特定できます。
選択したWebページのメトリックを表示する方法は次の通りです。
上記により各RUMイベントを表示し、アプリケーションパフォーマンスを最適化します。
ユーザーが要素をクリックして期待する時間で応答を得られなかった場合が、デッドクリックに該当します。これは、視覚的な状態が変化せず、ユーザーが別のページにリダイレクトされないことを意味します。
デッドクリック数と、デッドクリックのあるユーザーセッションのパーセンテージを画面で表示します。パーセンテージにマウスポインタを合わせると基となる数を表示します。
現在のページから離れて、他のサイトへの移動や即座に戻ったユーザーセッションがクイックバックに該当します。このふるまいはユーザーが役立つページを見つけられなかった際に行われます。事前に定義した期間より短い時間で元のページに戻ったユーザーがいた際に、クイックバックと判断されます。
クイックバックを監視することで、ページ遷移の問題を検知しユーザー体感を向上させます。
クイックバック数と、クイックバックのあるユーザーセッションのパーセンテージを画面で表示します。パーセンテージにマウスポインタを合わせるとセッション数が表示されます。
ユーザーがページの一部のエリアを複数回素早くクリックした場合が、レイジクリックに該当します。これら複数回のクリックはユーザーのフラストレーションを表します。レイジクリックはユーザーが興味のある要素が存在していたが、応答が悪い際に発生します。
レイジクリック数と、レイジクリックのあるユーザーセッションのパーセンテージを画面に表示します。パーセンテージにマウスポインタを合わせると、基となる数を表示します。
セッション内で通常以上の垂直スクロールを行った場合が、過剰なスクロールに該当します。コンテンツレイアウトの見にくさ、情報アクセスの煩雑さ、UIに対するフラストレーションにより、この動作は行われます。
過剰なスクロールのインスタンス数、過剰なスクロールのあるユーザーセッションのパーセンテージを画面に表示します。マウスポインタを合わせると、セッション数を表示します。
コンソールイベントの内訳をグラフで表示します。エラー(error)、ログ(log)、警告(warn)、情報(info)でコンソールイベントが分類され、コンソールメッセージの頻度と時間帯を確認できます。これにより、発生頻度の多い警告とエラーの期間を特定し、パフォーマンス分析とデバッグを行えます。
このグラフで、デッドクリック、レイジクリックの内訳を表示し、それらクリックがいつどのように発生したかを確認できます。これにより、ユーザーアクションん問題の把握と、問題のあるクリック発生時間を特定できます。
コンソールログメッセージの発生頻度を表示します。このセクションには次の情報が表示されます。
監視に必要な条件として、次のカスタムAPIをRUMスクリプトに追加し、カスタムイベントをキャプチャする必要があります。
s247r('trackEvents',true);
s247r('addEvent', <event_type>);
このデータには指定した期間内で、カスタムで定義したイベントの発生頻度が表示されます。これらイベントは、ユーザー定義のアクションや開発者が追跡したいアプリケーションの相互作用を表します。
ユーザーセッション中で応答がなく複数回クリックが行われたHTML要素を表示します。
また各要素で次の情報が表示されます。
クイックバックが発生したURLとページパスをリストします。
このデータでは次の情報を表示します。
レイジクリックの発生したHTML要素をリストします。
このデータでは次の情報を表示します。
過剰なスクロールが行われたURLやページパスをリストします。
このデータでは次の情報を表示します。
イベントクエリタブで、クエリを直接入力してRUMイベントをカスタム検索できます。これによりユーザー操作の分析を容易に行えます。
このタブにアクセスするには、[RUM]→[イベント]→[イベントクエリ]に移動してください。