ヘルプ ネットワークメトリクス SNMPトラップ処理
ネットワークシステムにはエラーがよく起こり、ハードウェアやネットワークの問題によりいつでもアノマリーが起こります。問題が起こる際にはその問題の素早い通知によって、トラブルシューティングと解決が重要となります。Site24x7は問題をSNMPトラップをプロセッシングによる検知で素早い解決を提供します。
An SNMPトラップは状態の変化やアノマリーが検知された際にデバイスによって作成されトラップレシーバーによって受信されるイベントです。これらイベントメッセージがデバイスから作成されSite24x7のようなネットワーク管理システムが受信します。Site24x7はこれらトラップを監視し表示させるだけでなく、各トラップを基に設定したしきい値に基づいて即時に通知を行います。
SNMP v1トラップは一般的に汎用トラップとエンタープライズトラップの2つのカテゴリーに分類されます。
汎用トラップはさらに7つのタイプに分類されます。
Coldstart:送信エンティティが再初期化され、設定が変更されたことを表します。つまりSNMPデバイスの電源が入ったことを示します。
Warmstart:Coldstartと類似しており、違いは設定が変更されません。つまり、SNMPデバイスがソフトウェアをリロードしたことを示します。
Linkup:接続されているインターフェースのステータスがダウンからアップに変化したことを示します。
Linkdown:接続されているインターフェースのステータスがアップからダウンに変化したことを示します。
Authentication fails:SNMPエージェントが認証されていないコミュニティー名から要求を受け取った際に引き起こされます。
egpNeighborloss:エージェントがExterior Gateway Protocol (EGP)を用いて通信ができなかった際に引き起こされます。
Enterprise specific:ベンダーごとのエラー条件やエラーコードです。
SNMP v2c/v3トラップはベンダーMIBで定義されているトラップOIDに基づいて分類されます。
SNMPトラップをSite24x7に送信するためのデバイスの設定をIPやポートを特定することで行います。トラップはポートUDP162を経由して受信されます。このポートが解放されていることを確認してください。
Site24x7にログインし、左側のパネルのネットワークをクリックします。その後、トラッププロセッサーをクリックします。
デフォルトでサポートしているトラップのリストが表示され、ここでトラップの新規追加、編集、削除を行えます。
トラッププロセッサーはネットワーク機器から送信されたSNMPトラップを処理し、わかりやすいメッセージとして表示します。
トラッププロセッサーをクリックすると、名前、SNMPバージョン、説明、トラップOID、重要度、しきい値条件、リアーム条件、関連機器といった情報が表示されます。
トラッププロセッサービューからトラッププロセッサーの作成や設定を行えます。
重要度にDownあるいはTroubleを選択した場合、しきい値とリアームに関して複数の条件を設定できます。
しきい値条件を設定し、そのしきい値を超えたさいに通知を受け取ります。
リアーム条件は監視が通常の状態に回復したかどうかを判別する値です。リアーム条件はTrouble/DownのステータスがClearに変化する値を表します。
例:しきい値が64以上に設定してあり、監視で70が記録されたとします。するとその監視が重要度に基づく状態に変化します。次の監視の際に監視結果が62を記録したとすると、通常状態に戻ったことを通知するアラートが受信されます。また次の監視で71が記録された場合に再度そのしきい値違反を通知するアラートが通知されます。これらアラートを抑制するために、リアーム値を設定します。リアーム値を設定することで(この場合50)、監視結果がこの値まで低下した際にのみ通常状態とみなします。
複数のしきい値を設定し次のどの条件でアラートを発生させるかを選択できます。
各しきい値条件は次のVarbind、条件、値、AND / ORとして定義されます。
Varbind:設定するVarbindを選択します。Varbindは変数バインディングで受信されたトラップメッセージのパケット数を意味します。各VarbindはOID、タイプ、値によって特定されます。
条件:ドロップダウンリストから等しい、等しくない、開始、含む、含まない、=、 =!、>、>=、<=、<から選択します。Varbindに基づいて適切な数値または文字列条件を選択してください。
値:適切な数値、文字列を入力します。
設定や追加をしたトラッププロセッサーがダウン、アップ、トラブルといったステータスに基づいて表示されます。このビューでは、アクティブなトラッププロセッサーの総数やアクティブ数、残りのライセンス数を素早く把握できます。トラップをクリックすることで、トラップの受信時間やメッセージといった情報を表示できます。
SNMP監視に設定されていないトラップがこのリストに表示されます。次の画像のようなSNMPトラップタブから表示や追加ができます。
"+"アイコンをクリックでSNMPトラップを作成し、上記手順を行ってください。トラッププロセッサーを作成の間に、監視するトラップの機器を選択できます。その後、SNMPトラップタブは以下にそのデータが表示されます。
トラッププロセッサービューには追加した全てのトラッププロセッサーが表示されます。
鉛筆アイコン()やごみ箱アイコン()をそれぞれクリックすることで、それらトラッププロセッサーを編集・削除ができます。
デバイス名をクリックすることで、デバイスごとのトラップを表示します。ネットワーク > ネットワーク機器の順にアクセスします。
ここでは、トラップ名、受信時間、ステータスが表示されます。トラッププロセッサーの追加や一括停止を行えます。
ハンバーガーアイコン()のクリックで、しきい値の編集や停止したトラッププロセッサーをアクティブ化することができます。
トラップのアラートを設定し、メール、SMS、携帯音声、プッシュ通知などでそのアラートを受信できます。またこれら通知をManageEngineのAlarms OneやServiceDesk Plus、サードパーティ連携アプリケーションのZapier、Slack、PagerDuty、HipChatなどといった連携アプリケーションを経由して行うこともできます。
アラートの設定方法は次の手順を参照してください。