スイッチスタックやそれに接続されているスイッチを監視します。各スイッチ単位で監視をし、正常性、パフォーマンス、ステータスを確認します。そして、全てのスイッチのステータスやデータリングの接続を可視化します。
一般的に、スイッチスタックは単一のスイッチとみなされ、そのパフォーマンスメトリクスはスイッチ全体として監視されます。しかし、スタックの実際のパフォーマンスと正常性がわかるように、スイッチレベルでのドリルダウンが重要となってきます。例えば1から8個のスイッチを含むスタックでは、いずれか1つのスイッチに問題があるとデータが失われ、通信が停止する可能性があります。
1000台ものスイッチをもつ大企業の場合、スタックを詳細に監視しないと、問題のあるスイッチを見つけることは不可能です。スイッチスタック監視は問題のあるスイッチやリンクを直接監視して、監視プロセスを簡易化します。
スイッチスタックの監視を追加するにはネットワーク機器の追加手順を参照してください。
スイッチスタック:複数のネットワークスイッチが他のスイッチに接続されていて単一ユニットとして操作されている場合、この構成はスタックと呼ばれます。そして、これによりネットワークの容量が増加します。スタックは最大8つのスイッチまで設定することができます。
マスター:コマンダーとして機能し、スタック構成と通信を決定するスイッチです。
バックアップ:新しくマスターとして設定されるスイッチで、現在のマスターがオフラインとなったりエラーとなると、このバックアップが優先的に設定されます。
メンバー:スタックされている残りのスイッチです。スレーブとも呼ばれます。
スタックデータリングの全スイッチや内部接続でのスイッチスタックを表示します。
メモ:次の図のスイッチ3とスイッチ4の間のリンクが赤となると、その接続に問題があることが考えられます。
スタック上の各スイッチについて詳細が取得されます。スイッチ名や役割、MACアドレス、ソフトウェアの優先度、ハードウェアの優先度、モデル、シリアルナンバー、ステータスが表示されます。
状態:1から6で状態が表されます。 1は正常、2は警告、3は重大、4はシャットダウン、5は存在なし、6は機能していないことを表します。
優先度: 1から15で優先度が表されます。高い優先度のスイッチほど、次のマスターとなりやすくなります。
ハードウェアセンサーの温度、ファン、電源といった監視によりスイッチの正常性を追跡します。センサーの値を用いてスイッチのステータスを把握します。温度センサーは実際の温度を表し、ファンと電源は1から6の状態値によってあらわされます。スイッチのステータスは状態によって決定します。
状態 | ステータス |
1 | アップ |
2、3 | トラブル |
4から6 | ダウン |
しきい値設定ボタンのクリックにより、センサーやスイッチごとのしきい値制限を設定できます。
スイッチの役割が変化した時、スイッチがダウンした時、またはその両方が起こった際にアラートを送信するように設定できます。またメール、SMS、音声による通知から選択し受信できます。
データ収集の問題をトラブルシューティングするには、問題のあったOIDを照会します。