Web監視の必要性
ここまで、Web監視を手軽に、かつ無料またはスモールスタートできるSite24x7の始め方を紹介しました。ここからは多くのIT運用管理者がWeb監視を始める理由を紹介します。
サーバー管理者のミッションはユーザー満足度の維持
例えば、サーバー管理者のミッションのひとつに、そのサーバーの安定稼働があります。サーバー管理者が本当の意味でミッションを果たすためには、これをもう少し掘り下げて、なぜサーバーの安定稼働が必要なのか考えなくてはいけません。サーバーの上ではいくつものWebアプリケーションが稼働しています。それらのアプリケーションには多くのユーザーがいて、ユーザーがアプリケーションを不自由なく使えて初めて、企業に利益が生まれます。つまり、サーバー管理者のミッションのひとつは、「ユーザーが不自由なくアプリケーションを使えること」と言えます。こう考えると、サーバー管理者は、企業の売上に関わる重要な役割を担っていることがわかります。
ユーザーからのクレームで問題を知る現場
次に、Web監視をしていないサーバー管理者の現場によくある事象を紹介します。結論から言うと、こういった現場では、ユーザーからの不具合報告があってはじめて問題が発生していることに気づきバタバタするという事態が多く発生しています。例えて言うなら、消防署と同じです。火が出て、住民の通報を受けて初めて家事を知り、消防隊が急いで現場に出動します。しかも、ぼやだったということも少なくありません。ただ、火事の場合は、住民に通報してもらう前に消防隊がその事象に気づくことは現実問題不可能です。しかし、サーバー管理の現場ではそれが可能です。それを実現する手段がWeb監視です。
システム視点ではなくユーザー視点の監視が必要
Web監視が必要な最大の理由は、ユーザー視点の監視をするためです。実際のユーザー、または、それに近い模擬ユーザーが体験している事象を監視したい、そう考えます。それができればユーザーからクレームが入る前に、不具合が起きていることを案内できたり、障害対応に着手することができ、ユーザーとの良い関係を維持できる上、ユーザーへの影響を最小限にすることが可能となります。