パフォーマンス レポートの作成で、設定した監視のパフォーマンスを、各種の監視ロケーションから、掘り下げることが容易となります。これによって、容易に応答時間の遅い監視を見つけ、必要は場合はいつでも、是正手段をとることができます。監視がSite24x7サーバーに応答するまでかかる平均時間も、期間を指定して、表示します。
設定した監視についてのパフォーマンス レポートは、容易に理解できます。選択した監視のタイプに応じた各種のパフォーマンスのトレンドは、表示も読解も簡単です。以下にいくつかの例を挙げて説明します。
インターネット サービスでは、Webサイト、FTP、RTT、Webページ アナライザー(WPA)、REST API、SOAP監視、パフォーマンス レポートなどの監視タイプについて、監視ごとにあらかじめ期間を決めて、パフォーマンス レポートを作成します。レポートはグラフと表で提示します。
応答時間と平均応答時間のデータは、期間を区切って、監視のパフォーマンスを確認するのにも便利です。このデータは、Webページのチューニングにも利用できます。WPA応答時間のグラフでは、DNS時間、接続時間、先頭バイト到達時間(FirstByteTime)、最終バイト到達時間(LastByteTime)に加えて、ページ読み込み時間、レンダリング開始時刻、Docment Complete時刻などのパラメーターも取得します。
グラフの指定エリアにマウスカーソルをあてると、監視のDNS時間、接続時間、先頭バイト到達時間(FirstByteTime)、最終バイト到達時間(LastByteTime)などの情報が表示されます。指定期間のメトリックの奥へとドリルダウンするには、カーソルをグラフの指定時間スロット内で、クリック・ドラッグしてください。応答時間グラフでは、チェックボックスが色付けされており、パラメーターごとの凡例として利用できます。これらの凡例は、グラフ内のグループを視覚的に表記しています。さらには、凡例は簡易フィルターとしても使うことができ、必要とするパラメーターを切り出すのに利用可能です。
監視タイプごとの平均応答時間を調べる(ミリ秒)ロケーションごとの応答時間では、複数の監視元から見た監視の応答時間を表示します。このデータは、ISP固有の理由で、ユーザーからWebサイトに接続できない状況を理解するのに有用です。たとえば、プロバイダーの、英国のWebサイトへのアクセスに問題があり、このサイトがインドの訪問者むけのものとすれば、事前にこれを把握し、プロバイダーに問題を連絡することが必要です。
スループットや平均コンテンツ ダウンロード速度は、サーバーの帯域利用量の判定に使えます。スループットのメトリックは、ISPネットワークが一貫したスループットを出しているか、確認するのに利用できます。
表形式で提示
DNS、ポート、POP、メール サーバーRTT、SMTP、ping、FTPサービス監視などのサービス監視では、監視ごとのパフォーマンス レポートは、期間をあらかじめ指定して作成できます。レポートは、グラフと表の双方で提示します。ロケーションごとの応答時間データに加え、最短・最長・平均の応答時間をグラフにすることも可能です。
監視の応答時間は、マウスカーソルを、グラフの指定エリアにあてることで、詳しく表示されます。指定期間のメトリックの奥へとドリルダウンするには、カーソルをグラフの指定時間スロット内で、クリック・ドラッグしてください。
Webアプリケーション監視やリアルブラウザー監視など、合成トランザクション監視のメトリックを表示すると、ロケーションごとの応答時間と、平均応答時間のメトリックに加え、トランザクション完了までの所要時間を、記録したステップごとに把握できます。
トランザクション時間グラフでは、1トランザクション完了までにかかる時間が、記録したステップごとにわかります。グラフは、期間に対するトランザクション時間で点を打ち、つないで作成します。画面を拡大すれば、いつでも、詳細情報が確認可能です。さらに、監視ロケーションごとのトランザクション時間や、平均トランザクション時間も把握できます。
Webページ アナライザー監視を選択すると、DNS時間、接続時間、先頭バイト到達時間(FirstByteTime)、最終バイト到達時間(LastByteTime)などの係数に加え、応答時間が図表で提示されます。ここでは、Webページの最長・最短・平均の読み込み時間(ミリ秒)やスループット(KB/秒)がわかります。さらには、ロケーションごとのデータや、平均応答時間を、いつでも確認可能です。
それぞれの監視タイプは、エージェント ベースの監視でも、エージェント レスの監視でも、監視のパフォーマンスを追跡し、グラフか表で提示します。これらユニークなパフォーマンス データは、1つのダッシュボードで、表示・理解でき、リソース パフォーマンスの最適化に利用できます。Site24x7標準実装のメトリックを、ご覧ください。
パラメーター | 説明 |
監視名:サーバー監視 | |
CPU利用率(%) | サーバーが利用しているCPUの割合を示します(%)。 |
メモリ利用率(%) | サーバーが利用しているメモリの割合を示します(%)。 |
ディスク利用量(%) | サーバーが利用しているディスク容量の割合を示します(%)。 |
平均CPU利用率(%) | サーバーが利用しているCPU容量の平均割合です。 |
監視名:MS Exchange監視 | |
クライアント アクセスからのRPC応答時間 | RPCで、クライアント アクセス サーバーへの接続にかかる時間をさします。 |
ユニファイド メッセージングとハブ トランスポートからのRPC応答時間 | メール ボックス サーバーが、ユニファイド メッセージング サーバーと、ハブ トランスポート サーバーに、接続するのにかかる時間を表します。 |
SMTP送受信(SMTP In/Out bound) | インバウント・アウトバウンドのSMTPメッセージに関するデータを表示します。 |
Outlook Web AccessとActiveSyncの応答時間 | HTTPアクセス(Outlook Web Access)関連の情報と、要求の所要時間を表示します。 |
アクセス失敗 | クライアント アクセス中の、メッセージ失敗です。 |
監視名:IIS Server | |
ネットワーク統計(KB/秒) | IIS Serverが利用している、ネットワーク トラフィックと帯域がわかります。 |
平均トラフィック(KB/秒) | IIS Serverによる平均トラフィックです。 |
監視名:SQL Server | |
アクティブ接続 | データベースへのアクティブな更新接続数です。 |
バッチ要求 | サーバーが受信したSQLバッチ要求の件数です。 |
メモリ利用量 | サーバーが消費している動的メモリの総量です。 |
バッファー キャッシュ ヒット率 | ディスクからの読み込み不要で、バッファー プールで見つかったページの割合です(%)。 |
プラン キャッシュ ヒット率 | プラン キャッシュで完結した、キャッシュ読み込みをさします。 |
平均キャッシュ ヒット(%) | キャッシュ ヒットと参照(ルックアップ)の比率です。 |
監視名:VMware ESX/ESXiとVMware VM | |
CPU利用率(%) | システム全体での総CPU利用量と平均値(%)を表します。 |
平均CPU利用率(%) | システムとしての平均CPU利用量と平均値(%)を表します。 |
メモリ | システムとしての総メモリ利用量と平均値(%)を表します。 |
ディスク利用率 | ESX/ESXi Serverのディスク利用速度をさします(KB/秒、キロバイト/秒、英文表記:KBps)。 |
ネットワーク | ESX/ESXi Serverのネットワーク利用速度をさします(Kbps、キロビット/秒、英文表記:Kbps)。 |
監視名:ネットワーク装置監視 | |
応答時間(ミリ秒) | ネットワーク装置の現在の応答時間を表示します。 |
パケット ロス(%) | 当該日の装置のパケット ロス率(%)を示します。 |