監視グループは、シームレスに監視リソースを組織化し、管理を容易とする、便利なコンセプトです。監視グループにより、リソース(監視)は、ビジネス アプリケーション、地理条件、タイプ、リソース オーナーシップなどによって、体系化できます。たとえば、Webアプリケーションが、データベース、アプリケーション サーバー、サービスをホストする物理サーバーを利用しているとします。この「監視グループ」の概念によって、これらのリソースすべては、一般的なレポートにひとまとめにできます。障害の最中、オペレーションのトレンドは、それぞれのリソースでも、グループ全体でも、確認可能です。さらに、メインの監視グループの下には、 サブグループを、5階層まで入れ子にでき、すべての監視リソースをビジネス ビューで視覚化できます。ビジネス ビューはこの意味で、「ビジネス アプリケーションのステータス」表示に役立っています。
監視グループとサブグループにより、監視リソースを体系化することができ、管理が容易になります。監視グループを設定すると、関連するビジネス ビューが自動的に作成され、グループと配下の複数のサブグループについて、接続と依存関係が、ビジュアルに表示されます。監視グループ作成のタイミングは、以下の通りです。
インターネット サービスのディープ ディスカバリ:この機能では、インテリジェントにドメイン内のインターネット リソースをすべて検出します。ディープ ディスカバリにより、Site24x7は、特定のドメインとサブドメインについて、インターネット サービス監視の可能性があるものをすべて自動検出し、直観的なウィザードで提示します。これらの監視が設定されると、Site24x7は自動的に、監視グループをこれらの監視単独で設定します。サブグループの追加と、該当する監視のサブグループへの関連付けによって、さらなるカスタマイズも可能です。
監視グループ設定を簡単に行うには、Site24x7が提供するデフォルト テンプレートを利用します。Site24x7が提供する定義済みのビジネス ビュー テンプレートを選択し、該当するサブグループで監視グループを作成できます。空白の監視グループを作成すると、グループそれぞれに追加の監視を関連付けることで、グループとサブグループを、すぐにカスタマイズできます。これによって、数分のうちに、リソースのビジネス ビューがカスタマイズできます。利用できるデフォルト テンプレートは、次の通りです。
下記手順でデフォルト テンプレートを用いて、監視グループを作成してください。
監視グループの設定は、監視グループ追加フォームで該当のパラメーターを指定すれば、マニュアルでも可能です。監視グループの作成には、下記手順にしたがってください。
グループ タイプごとの監視リソース:
Webグループ:
サイト、DNS監視、ドメイン名失効の監視、SSL証明書監視、リアル ブラウザー監視、ページ アナライザー、REST API監視、SOAP監視、Webアプリケーション監視、サイト改ざん監視、APMインサイト監視、リアルユーザー監視、モバイルAPM(Android版、iOS版)
サーバー グループ:
サーバー監視、vCenter監視、vCenter クラスター監視、MS Exchange監視、Microsoft Active Directory、Microsoft IIS Server、Microsoft Hyper-V Server、Microsoft SharePoint Server、Microsoft BizTalk Server、Microsoft Office 365、Windowsクラスター、プラグイン、プローブ、Classic Load Balancer、Application Load Balancer、Docker監視
データベース グループ:
SQLサーバー、RDSインスタンス、DynamoDB
AWSユーザーはカスタムタグ"group_site24x7"を用いて監視グループにリソースを自動でロールアップできます。AWS管理コンソールを開き、キーを"group_site24x7"、値をリソースとして割り当てます。例えば、特定の機能(Webサーバー、メッセージブローカー、データベース)をそれぞれ操作するリソースファームを複数持っているとします。各ファームごとに個々の監視グループが自動で作成されて、全コンピューターインスタンスの操作正常性を監視して可視化します。
オートスケーリンググループのタグの追加方法は次のとおりです。
完了すると、名前"production_infra"により自動的に監視グループが新規作成されます。EC2インスタンスは次のポーリングでグループにロールアップされます。
割り当てたタグは5分間のポーリングごとに同期されます。こうすることで作成した監視グループの状態が常に更新されます。
ITインフラの最悪レベルの障害では、多量の重複アラームが飛び交うことが考えられます。Site24x7は、誤報アラームの防止システムを備えており、グループ内に監視の依存性を設定することで、こういった状況の軽減を図ることができます。リソース間の依存関係を設定すると、ステータス ダウンの際に他のネットワーク リソースに送信するアラートの規定と抑止が行われます。下記の手順で、他のリソースへのアラート抑止をを起動し、予期せぬアラート クレジットの発生を防ぐことができます。詳細は、 アラート抑止を参照ください。
Site24x7では、要件に応じて、複数の監視グループとサブグループを作成し、ITインフラをカスタムでグループ化できます。これには、監視システムの管理が、容易になるメリットがあります。親監視グループの下に作成した監視サブグループは、ホーム >監視グループ または、 管理インベントリ タブの監視グループ リスト ビュー(ネスト表示)から確認できます。監視グループ ダッシュボードで「サブグループの表示ボタン」をクリックし、有効としてください。親監視グループ内のすべての監視は、サブグループ内の関連する監視とあわせて、ホーム タブの監視グループ サマリ画面で、監視リストに表示されます。既存の監視サブグループは、いつでも編集や削除が可能です。サブグループは、ビジネス ビュー設定の一環としてのみ作成可能です。このプロセス自体は、アラート抑止やステータス伝達を意図したものではありません。
サブグループ作成は、次のどの方法でも可能です。
監視サブグループ作成のルールと制約事項:
下記のユーザー フォームとダッシュボードでは、監視グループごとのフィルターが可能です。これらのインスタンスでは、親監視グループだけが表示されます。他方、親監視グループが選択されるごとに、親グループのサブグループに関連する監視も、自動的にリスト追加されます。
監視をサブグループにまとめ、シンプルかつ直観的なリソース管理を可能とします。インフラ全景図により、監視に変則パターンがあれば、すぐに注意をひきつけます。Site24x7監視グループのビジネス ビュー タブへは、ホームタブの監視グループ詳細ビュー画面の一部としてアクセスできます。ビジネス ビューは、監視グループと関連サブグループで、手早く異常値を見つけ、変則的な監視パターンを検知する役に立ちます。これらの、即戦力となる情報によって、インフラの最適な管理方法を決定する際に有用な情報が提供されます。親監視グループの下に複数の監視サブグループを設定すれば、ITインフラの視覚化が可能です。
ビジネス ビューでは、個別の監視、監視グループ、サブグループの可用性を容易に抽出できます。そこには、グループの折りたたみ・展開ツールと 拡大表示ツールが備わっています。この、アイコンは、監視サブグループの折りたたみと展開に利用できます。このビューでは、監視サブグループがダウンすると赤丸が断続的に点滅し、注意を喚起します。ただし、親監視グループは折りたためません。また、拡大表示ツール では、監視サブグループを拡大縮小 でき、グループ内の個々の監視について、正確な監視ステータスを確認できます。グループやサブグループ内のすべての監視は円形で表示され、最新の監視ステータスを表すよう色分けされています。赤丸はダウン、金色はトラブル、緑はアップです。サブグループごとのアクティブな監視の数と監視のステータスは、それぞれの円形の上にマウスカーソルを移動させるだけでわかります。 ビジネス ビューでは、サブグループを表す円形には、グループのステータスを示す色の輪郭線が設定されます。デフォルトのビジネス ビューを設定するには、更新ボタンをクリックしてください。 デフォルト ビューでは、円形シンボルが拡大し、すべての監視をまとめて表示します。
監視の障害についてパフォーマンス統計や根本原因を表示することも可能です。監視を表す該当の円形シンボルをクリックしてください。ステータスがアップかトラブルの監視については、パフォーマンス統計レポートが、マウスクリックで表示されます。監視がダウンすると、可能であれば、根本原因分析レポートが作成されます。
ステータスがアップかトラブルの監視について、パフォーマンス統計レポートは、ベーシック監視の情報と、障害の継続時間、グローバル ステータス、パフォーマンス グラフをハイライト表示します。
RCA監視がダウンすると、ベーシック監視詳細、障害の理由、経過時間を、選択した監視タイプに応じて、監視の再確認レポートかtraceroute情報とあわせて、ハイライト表示されます。
イベント タイムラインは、ビジネス ビューで選択した時間帯について、監視の過去のイベントをすべて記録します。ダウン、トラブル、メンテナンス、一時停止、異常など、過去からの事象を、特定・解析することが可能です。それぞれのイベントは、容易に特定できるよう、色分けされています。イベントをドリルダウンすれば、最大限のデータ抽出と、トラブルシュートの促進が可能です。特定期間での実際の障害期間とトータルの障害時間も追跡可能です。粒度は、1ミリ秒まで細かくできます。
監視グループとサブグループを追加・更新することで、ビジネス グループの修正も、可能です。アイコンを使用し、ビジネス ビューを修正してください。かわりに、監視グループ/サブグループ内をダブルタップし、追加・編集・削除を行うことも可能です。
監視グループは、リソース(監視)を、ビジネス アプリケーション地理条件、タイプ、リソース オーナーシップで組織づける役に立ちます。これは、リソース管理に便利なコンセプトです。1つのコントロール パネルから、最少限のページ移動で、すべての監視グループにアクセスできます。それぞれの監視グループは、ステータスの色分類で、特定できます。ステータスがダウンの監視は、赤にグループ化されます。金色は、ステータスがトラブルの監視グループをさします。メンテナンス中の監視は紫にグループ化され、利用できる監視は緑に表示されます。一時停止中の監視グループは灰色です。
該当の監視グループを選択すると、選択期間の監視グループの可用性とパフォーマンスが、綿密に把握できます。サマリコントロール パネルでは、ウィジェットにより、イベント タイムライン、監視リスト、それらのステータスを表示します。イベント タイムラインでは、さまざまな障害と異常な事象の情報を、障害の継続時間と正確な障害期間も含めて提示します。監視リストでは、親監視グループ内の監視すべてが、監視リストに表示されます。 障害コントロール パネルは、それぞれの監視の障害について、明快な情報を提示します。これによって、ユーザーはリソース情報の奥深くまで入り込むことができ、応答時間障害の継続時間(ミリ秒)を、グループ内のすべての監視について追跡できます。ビジネス ビュー では、監視グループ内によって、監視がそれぞれどのように体系づけられているか、個々の監視がどう機能しているか、概要を示します。 最後に、異常タブでは、すべてのパフォーマンス逸脱が、指定範囲について、テーブル レポートで追跡・描写されます。